① 取得方針を決める
太陽光発電所の取得方法は3つあります。
1.自分で所有している土地や建物の屋根で行う
2.土地や建物屋根を賃貸、売買によって入手する
3.土地付き太陽光発電所を購入する
一般的に1から3の順で取得価格は上がります。
資産、時間、今持っている知識などご自身の 現状から考えてまずは現実的な方針を立てましょう。
② 立地、物件検索
太陽光発電所の用地は
1.影になる建物がない
2.電線が近くまで来ている
3.法令により発電所が設置が禁止されていない
4.地価が安い (一般的に5000円/坪、上限で1万円/坪程度)
事が最低の条件となります。
検索方法としては
1.地権者と直接交渉 2.Webで検索 3.施工会社に依頼 4.近隣の不動産屋に依頼
などがありますが1から4に行くに連れて 価格は上昇する傾向にあります。
③ 調査する
必ず現地調査を行ってください。 地盤や周辺の環境など行かなければ分からないことが多々あります。
また、国土利用計画法、都市計画法、農地法、農振法、森林法、 河川法、道路法、文化財保護法、土地収用法、航空法、 自然公園法、工場立地法など
各法に違反しないで 発電所を設置できるかの確認も重要です。
④ 基本設計
土地の形状、広さと予算からパネルの設置枚数を決めます。 目安としては50kW1基で200〜300坪。
価格についてはこちらを参考にするといいでしょう
平成26年度調達価格及び調達期間に関する意見 (資源エネルギー庁・調達価格算定委員会) http://goo.gl/UsK9yf
⑤ 事業収支計画を立てる
まずは④で作った基本設計を元に予定地における 売電収入予測を立てます。
日射量データベース(経済産業省) http://app7.infoc.nedo.go.jp/
こちらの年間日射量とパネルの出力を掛けた値から 20%を各種ロスとして引けば年間売電量が算出できます。
あとは収支計画を立てます。 こちらのエクセルシートが便利でしょう。
参考リンク:
地域における再生可能エネルギー事業の事業性評価等に関する手引き(金融機関向け)
http://www.env.go.jp/policy/kinyu/manual/index.html
⑥ 業者の企画・詳細設計・見積もり
口コミ情報や見積もり一括サイト
【タイナビNEXT】法人・産業用太陽光発電一括見積りナビゲーション
等を使って 業者を選定し、見積を取ります。
⑦ 融資の準備
事業計画と見積を元に金融機関から融資を受ける準備をします。
馴染みの金融機関がないようであれば、まずは利子が低い 日本政策金融公庫に行くことをお薦めします。 http://www.jfc.go.jp/
また、業者によっては信販会社が使えることもありますので 問い合わせてみてください。
⑧ 土地の売買、賃借の申込み
いよいよ土地の契約を行います。
地域によっては電力会社の都合で 発電所が設置できなかったり、
非常に高額な工事負担金を 請求されることがありますので必ず停止条件付きの 契約を結んでください。
かなり特殊な例ですが150kWで13億円と言われたケースもありました。
⑨ 契約の準備
業者を通じて電力会社から回答が届き次第、 すぐに契約ができるよう準備をしておきましょう。
野立てであれば入金は住宅のように 契約時、パネル発注時、施工開始時、引渡し時などに区切って 2回〜4回に分けて行うのが一般的です。
⑩ 契約~工事~引き渡し~連系
契約内容や業者の財務内容等を今一度確認した後に 契約を行います。
工事期間中は業者任せでも構いませんが、 各段階で写真による中間報告を要求したり、
現場を実際に見に行く事により 後のトラブルを避ける事が出来ます。
また連系日(売電開始日)は必ず確認し、 遅れた際の取り決めについても予め定めておきましょう。
連系が遅れ電力会社、不動産業者、金融機関、施工業者との 間のやりとりで苦労するオーナーさんも少なくありません。
上記に記載した内容はごく一部ですので、これだけで詳細な事業計画を作るのは難しいことと思います。
facebookや過去の記事でも補足内容はお探しいただけます。
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