先日、実家に帰った際に子供が暇そうにしていたので
黄鉄鉱を採りに行きました。
黄鉄鉱とは硫化鉱物の一種で昔は鉱石ラジオなどに使われたとか。
もちろん私はそんな世代ではありませんが、金のような石が採れるというので
小学生の頃に何度か遊びに行ったことがありました。
金属でも石油でもガスでも、精製の仕方を知っていても意外とどこで採れるかは
意外と知らないものですよね。私も材料系の工学修士ですが
様々な材料がどこでとれているのかをあまり知りませんでした。
これからは子どもと一緒に勉強していきたいとおもいます。
昔の記憶をたどりながら峠(地域の名前)についたものの
記憶も曖昧で案内の図もなく、何より付近に人通りがありません。
Webで幾つかブログがあったものの道順はしっかり書かれていませんでしたので
私が頑張って記録しようともいます。
グーグルマップだとこのあたりです。
小田急の渋沢駅からバスが出ています。そこから歩いて10分くらいです。
私は車で行ったのでトンネルを超えたところから道案内を。
大きな地図で見る
だいたいこの辺です。
トンネルを出たらすぐに左折してください。
峠のバス停。電車とバスてきた人はここからスタート。
この分岐はそのまままっすぐ、左方向の道に進んでください
次のこの分岐も素直に道路沿いに右に
そしてすぐに左に曲がります。民家の庭に出てしまいそうな雰囲気ですが
めげずにとにかくまっすぐ進んでください。
当日の私の服装です。出張から合流したので私服はユニクロで買ったパンツのみ。
実家に置きっぱなしだったフットサルシューズと父が10年前に買った革ジャン。
町を歩いていたら美的センスを疑われるだけでなく
多少荒れた道を歩く格好でもありません。
メンバーは5名でした。小学生以上推奨ですが頑張ればちびっ子がいても
体力に自身がある方ならなんとかなると思います。あとは自己責任で。
この日のメンバー
しい 190cm84kg 35歳サッカー大好き
長男 110cm20kg 5歳わんぱく
次男 90cmくらい? 2歳やんちゃ
しいの妹 167cm 32歳バスケ好き
しいの姪 80cmくらい? 1歳男嫌い
雨で足場が荒れた日でしたが何とかなりました。でも推奨はしません。
入り口です。車はここまで。
ちょっとしたジャングルのようです。夏だったら虫よけ対策必須。
第一の難所です。見えづらいですが川が流れています。
丸木橋があるという情報もあったのですがなくなっていました。
5歳の長男は少しだけ手伝いましたがほぼ一人で渡れました。
2歳の次男と1歳の姪は私が抱っこして渡りましたが
1歳児、2才児を連れてくるのにふさわしい場所でないことは
妹の表情から読み取っていただけるかもしれません(笑)
第2の難所。道が細く急に下っています。
やはり1歳2歳は抱っこで移動です。
長男は勝手に進んでいってしまいました。
目的地に到着。
次男がドヤ顔をしていますが彼は殆ど歩いていません。
今見ると防空壕のようにも見えます。
こんな山中を爆撃したら爆弾の無駄遣いでしょうが。
手前に見える石膏の中に黄鉄鉱が含まれています。
ちょっと不気味です。おおきな落盤事故でもあったのかと思うと・・・
経済的理由で閉鎖されたようです。
しかも石膏採取のためのものだったとは知りませんでした。
この時点ではただの白い石を拾いに来ただけなので
子どもたちもあまり喜んでいません。
すっかり慣れた長男は帰りは一人でどんどん進んでしまいます。
無事に車まで到着。
革ジャンがちょっとだけ汚れてしまいました。
ごめんよ父さん・・・・
採取した石膏です。3つだけ頂いて来ました。
さて作業開始です。まずはカナヅチで
粉々に砕きます。柔らかいので簡単に砕けます。
ある程度手でも割れます。
細かくなったら茶こしに入れたまま叩いて
水で流せば石膏がなくなって
直径1mmくらいの黄鉄鉱が顔を出します。見えないかな?
子どもたちは金だといって一瞬だけ喜びましたが
あとはおやつに夢中でした。
でもいいんです。目的の鉱物を採るのにどれだけ無駄に
山を削らなければいけないか、いつかイメージできるようになってくれれば。
かくいう自分がいちばん勉強になりました。
貴金属になれば1トンから数mgなんてことも珍しくないそうですから
都市鉱山が注目されるわけですよね。
次は石油を採取しに行きたいと思います。