今日は先日予告したメガソーラーが1年でどれだけ儲かるかの話。
太陽光発電所の時給は1MWあたり4万円だとお話しましたが、
では時給4万円で可愛い太陽光発電所は何時間働いてくれるのか。
労働基準法もないのでお日様さえ当たれば24時間働いてくれますが
実際に働いてくれるのは朝の9時から夕方の5時くらいまでです。
しかも100%の能力を発揮して時給8万円を稼いでくれる時間なんて
夏場のごく限られた期間の10時から15時くらいまで限定の話。
夏の指すような日差しと冬の穏やかな日差しでは日焼けの度合いが全く違うから
何となくわかりますよね。
では夏と冬の日差しの強さの違いを判断をするか。
これは日照量(kWh/㎡)という単位を使います。
太陽からの光が地上に1時間あたり1kWのエネルギーが降り注ぐと考えた時
1日辺り何時間分の光が供給されるか。
もちろん場所や季節によっては差がありますが、
日本国内だと平均して3.5kWh/㎡くらいになります。
太陽光パネルの公証出力というのは1kWの光を当てた時に
何W発電するかで表記されているのでこの値がそのまま使えます。
1000kW(1MW)の太陽光発電所が1日平均日射量3.5kWh/㎡の土地で
1年間に発電する電力の量は
1000(発電所出力)×3.5(1日平均日射量)×365(1年の日数)
=1,277,500(kWh /year)
kWhあたり40円(税抜)で電力会社に売れるので
51,100,000(円/year)
太陽光発電所は1MWあたり毎年約5千万円稼いでくれるわけです。
1MWあたりの建設費が約3~3.5億円程度と言われているので
地代を考えなければ6,7年で取り返せてしまいますね。
大体寿命が20年と言われているので13,4年分は丸儲け(;゚д゚)ゴクリ…
もちろんパワコンのロスや交換寿命、太陽光の劣化、
各種災害のリスク等はあるのでここまで単純には行きませんが
大雑把に考えてこんな感じです。
地域ごとの日照量について興味が有る方は
NEDOのこちらのページをご参照ください。
Excelでいくら儲かるか妄想するだけでニヤニヤしてきちゃいますよ(笑)
余談ですが各社パネルの公称出力と変換効率は比例しません。
1㎡あたり1kWの強さの光を当てた時の発電量がパネルの公称出力。
パネルが1枚あたり1㎡で統一されているわけではないのであしからず。
性能の悪いパネルでも1枚あたりの面積を増やせば
公称出力なんていくらでも増やせてしまうんです。