今日は以前予告した電線についての話
安くて日当りの良い広い土地が見つかってもまだ喜べません。
太陽光発電で作った電気を自分で使うならそれでいいのですが
メガソーラーで儲けるには電力を売るために電線で太陽光発電所と
電力会社の電力網を結ばなくてはなりません。
電力網とは単純に言うと電線のこと。
一般的に送電線という言葉がよく使われていますが、
私たちの家庭に来ているのは電線は全て配電線です。
送電線とは鉄塔につながっている太い電線のことを言います。
発電所で作られた電力は下記の通り変電所でだんだんと
電圧を下げながら家庭まで届きます。
なるべく高い電圧で近く亜で運ぶのは電圧が高いほうが
送電損失が少なくなるためです。
細かいことは知らなくていいので電気は発電所から徐々に
電圧が下がっていく事だけ理解しておいてください。
では、太陽光発電所で作った電気を繋げられる電線はどこか。
それは太陽光発電所の発電容量によって決まります。
発電所で電気が作られて家に届くまでの過程は以下のとおり。
発電所で作られた電気(100kV~500kV)
⇓
変電所
⇓
特別高圧66kVの送電線(10MW以上の連携が可能)
⇓
変電所
⇓
高圧6600Vの配電線(2MW未満の連系が可能)
⇓
柱上変圧器
⇓
低圧100から200Vの配電線(50kW未満の連系が可能)
写真がないからわかりづらいですね。すみません。
電線と発電所の規模との関係だけで太陽光発電所の
成立条件をものすごく簡単に書くと
10MW以上の太陽光発電所
特別高圧66kVの送電線と
200000㎡以上の土地が近くにある事。
2MW未満の太陽光発電所
高圧の電気6600Vの配電線と
40000㎡未満の土地が近くにある事。
50kW未満の太陽光発電所
低圧100から200Vの配電線と
1000㎡未満の土地が近くにある事。
太陽光発電所は規模が大きくなればなるほど採算性が良くなりますが
成立するのが難しくなる事は何となくお分かりいただけるでしょうか。
ちなみに2MWをこえて~10MW未満の発電所の場合は
特別高圧の送電線につなぐこともできますが
採算性を考えて通常は2つ以上の発電所として分割することにより
高圧の配電線につなぐケースが多いです。
以上のように広大な土地があるからいいというわけでもなく
小さな土地だから太陽光発電所が作れないというわけでもありません。
次回は電力会社との協議について書きたいと思います。