電気を作って売るために



太陽光発電所訪ねて三千里。地球にも自分の懐にも優しい生き方を開拓する新エネルギーマニアの諸国漫遊記-神谷バー
今日は浅草にいました。写真は神谷バー。
歴史のある有名なバーらしいですが私は知りませんでした。
発電には関係ないと思われるかもしれませんがこのお店の名物は
デンキブランというブランデーの入ったお酒。デンキという言葉自体がハイカラな
イメージでカッコ良かったからブランデーと合わせて命名したそうです。
ソーラーブラン作ったら寒いだろうなどと思いながら
一杯やろうかと思ったのですが残念ながらすでにお店は締まっていました。残念。
さて、今日は電力会社との協議のお話。
前回は太陽光発電所の規模と繋げられる電線の種類の関係について書きましたが
条件が合えばどこでもつなげるわけではありません。
太陽光発電所と電力網を繋げるには電力会社との協議が必要となります。
協議は3段階あります。各段階での申請フォームや手続きの呼び方は
電力会社によって異なりますが基本的には同じ内容です。
【1.事前相談(予備検討)】
発電所の所在と設備容量(最大発電量)、つなげたい電柱の位置や番号を伝え
その場で太陽光発電所を作った時に、繋げる電柱の上流にある変電所が
対応できるかを電力会社に判定してもらいます。
料金はかかりません。回答が来るまでの期間は1週間から1ヶ月ほどとなります。
この回答結果は参考程度にしかなりません。
また、任意なのでここをとばして2に行く事も可能です。
ここで情報をうまく引き出すとその後のリスクを大幅に軽減できるのですが
重大なノウハウなので公表は控えます。
【2.接続検討(アクセス検討)】
発電所の計画を具体的に立て、その発電所を実際に建設した際に
電力網に繋げられるか、またその際に電力会社に支払う負担金はいくらになるかを
具体的に検討していきます。
費用は21万円。回答までの期間は3ヶ月となっています。
3ヶ月の起算日が21万円を支払った否だったり、申請書の提出日だったりと
今のところ電力会社や営業所によって対応が違います。
ここでOKの回答が出れば基本的に発電所を建設した時に
電力網に繋げる事が可能となります。
【3.電力需給契約】
発電所を建設した際に電力を買ってもらう契約を締結します。
費用はかかりませんが、2で提示された追加工事費用がかかります。
追加工事費用は最低で20万円ほど。規模や建設する場所の条件によっては
億単位のお金が必要となることもあります。
2の接続検討が終わり、3の電力需給契約を締結する間に
他の発電事業者が近隣地域で電力需給契約を結んでしまうと
電力需給契約が結べなくなることがあります。
2から3のプロセスは早急に対応する必要があります。
また、高すぎるとの声もある太陽光発電の電気の買取価格40円/kWhを確保するには
この3の電力需給契約ならびに経済産業省の発電所設備認定が
平成25年の3月31日までに済んでいる必要があります。
逆を言えば計画が認められていれば建設が年度をまたいでも問題はありません。
今、太陽光発電向けの良い土地を持っていたとして
明日にでも2の接続検討を出したとしたら回答が来るのが3月半ば。
太陽光発電所の申し込みラッシュが現在ピークを迎えているのは
このような背景があるからです。
次回は12月を過ぎても40円/kWhの買取価格を確保するための
方法について書きたいと思います。

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