現在の日本の太陽光発電における電力買取価格はFIT(電力の固定価格買い取り制度)が導入されていたイタリアを参考にしています。イタリアと同じくIRR(内部収益率)が6.6%となるように計算した結果、買取価格が42円に設定されました。
しかし、イタリアと日本では大きな違いがありました。当時、国内の金融機関に半ば強引に国債を買わせ、国債の金利をほぼゼロに抑えている日本に、国債の信用が低くが金利が約5.5%のイタリアの仕組みをそのまま持ってきてしまったのです。
投資先が国と一般企業では信用のレベルが全く違います。イタリアでは国債に投資するより、太陽光発電に投資する方が1%だけ信用が低くなっていますがほぼ同等です。可動部もなくほぼメンテナンスフリーで安定した収入が見込める太陽光発電は非常に安定した事業だからです。
日本の場合で考えてみます。国債の金利が0.1%とすると国債と太陽光発電の利回りで6.5%も差を出してしまっています。地震等のリスクを保険で保証しなくてはならない事を考えてもイタリアと比べてあまりにも大きな差異です。
太陽光パネルの価格がなぜか欧米向けの価格より高いジャパンプレミアムとなっている事を考慮しても十分魅力的な数値です。とは言っても机上の空有論でしかありませんので、実際に私が試してみて結果を確認した上で皆さんにお薦めしたいと思っています。