経済産業省がバンク逆潮流についての
パブリックコメントを募集しています。
逆潮流というのは電力会社の電線の電圧より
発電所側の電圧が高くなること。
つまり太陽光発電では逆潮流が
生じていることとなります。
▼バンク逆潮流とは?
電力は通常、大規模発電所で作られ
超高圧、特別高圧の鉄塔で各地の
変電所まで送られます。
通常は変電所に送られた電力は
6,600Vまで電圧を下げて
工場や住宅地などに送られます。
この電力はそのまま使用されたり
柱上トランスでさらに100V、200Vまで
電圧を下げてから使用されます。
しかし、先に述べたとおり太陽光発電では
全く逆のことが生じます。
50kW以上の太陽光発電所で作られた電力は
6,600Vまで昇圧され送電線網に送られます。
この時、需要の少ない変電所に大量の
電力が送られると変電所より
火力、原発などにつながる上流側の系統に電力が
送られることとなります。
これは変電所単位ではなく、
変電所の各変圧器(バンク)単位で生じます。
これをバンク逆潮流と呼びます。
今までバンク逆潮流を規制していたのは
需要家が損をしないためです。
原発の停止や火力の燃料コストが高騰している今、
分散型発電を推進することは需要家の保護にも
つながることであるため、
見直しが必要とされてきました。
スマートグリッド化に向け、少しづつ社会が
変わり始めているのかもしれません。
興味のある方はぜひご意見を応募してみてください。
以下、経産省HPより転載です。
1.意見公募の趣旨・目的・背景
電気設備の技術基準の解釈第228条で規定する、配電用変電所の配電用変圧器における
逆潮流の制限(バンク逆潮流制限に係わる規定)については、平成25年2月の内閣府規制
改革会議(第2回)において、「これまでに提起されている課題の代表例」として挙げられ、
同月の規制改革会議(第3回)において、エネルギー・環境分野におけるワーキンググルー
プでの検討項目とされ、平成25年6月までに成果を得ることとされている。
今般、平成25年3月に開催された産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会(第二回)
において、一定の安全上の措置を講じればバンク逆潮流制限の緩和は可能との結論が得られ
た。
これを踏まえ、別紙「電気設備の技術基準の解釈の一部改正案について(新旧対照表)」の
とおり改正するため、広く国民の皆様から御意見をいただきたく、以下の要領で意見の募集
をいたします。忌憚のない御意見を下さいますようお願い申し上げます。