物理や化学を習い始めた高校生の頃、
単位を間違えるとぴどく怒られました。
今になると当たり前だと思うのですが
当時はテストの点数をとるために
公式を覚えて計算の数値が合わせることが
物理や科学だと思っていました。
距離(m)と秒速(m/s)を間違えたくらいで
なぜそんなに怒られるのか
全く理解ができなかったんですよね。
▼単位は約分できる?
単位がわかってはじめてその数値の
本当の意味がわかってきます。
例えば時速と時間をかけると
距離が出てきます。hは時間(hour)です。
これを単位で書けば
km/h × h =km
もう少しわかりやすく書くと
km × h
_________ = km
h
小学生の頃に習った分数の約分と同じように
単位の世界でも分子と分母が打ち消しあいます。
▼kWとkWh 太陽光発電に関係する単位
太陽光で出てくる単位はW(ワット)。
これは1V(ボルト)の電圧で、
1A(アンペア)の電流が
流れている「状態」を表します。
kWとはその1000倍。
1000m=1kmと同じ事ですね。
kは1000倍を表しています。
50kWだと当然その50倍の状態を表します。
50kW太陽光発電所とは天気がいい時に
最大50kWの発電が出来る
太陽光発電所の事を意味します。
この50kWの発電を1時間し続けた時に
発電できる電力の「量」が50kWhとなります。
前述のとおりhはhour。時間を表します。
例えば天気悪くて25kWしか発電できない状態が
2時間続いたとしたら同じ50kWhです。
報道機関でもhを省略したりする事があるので
間違えやすいことは確かですが
kWとkWhを並べて表記する際は
しっかり分けたほうが無難です。
車に例えるならkWとは最高速度を表し
kWhとは走行距離を表します。
どちらも速度も距離も会話ではキロで
表して文脈でどちらか判断をしますが、
判断しづらい時は速度か距離かを
はっきりさせますよね。