▼いきなり部門長に
新卒から3年目を迎えた7月。
鶴の一声ならぬ会長の一声で、
グループ内の商社に転籍になりました。
新設の環境事業部で一人部でしたが肩書きと待遇は部長に。
給料は増え、福利厚生もまともになったものの
ほぼ売上がない環境事業をどう進めていくか。
経験がないのでひたすら悩んでいました。
商品を探しに展示会に行ったり、
環境系の書籍や雑誌をあさったり
知り合いの社長に相談に行ったものの
全く結論は出ません。
とりあえず動いてみようと
生ごみ処理機、浄水器、節電グッズや
リサイクル商品やオール電化など、売っては見たものの
全く売れませんでした。
▼今日から環境コンサルタント
後から考えれば当たり前のことでしたが
環境事業そのもので括っては専門家になれないので
商品を売る時に信頼されません。
「自分の与えられた環境を生かし
収益を出すにはどうしたら良いか」
新たな方向を模索しようとしていた矢先に
会長から呼び出され、ある提案を受けました。
「環境コンサルタントをやってみろ」
え?27歳のろくに経験もない若造がコンサルタント?
コンサルタントとは自分の知識だけで短時間に
とんでもない給料を稼ぐ人たちの総称だと
思っていた私は動揺しましたが、
とりあえずやってみることに。
依頼されたのは採石場跡地の利用計画でした。