50kW太陽光発電用パネル探訪記 パナソニックに行って来ました



太陽光発電ムラ仲間募集中!地球にも自分の懐にも優しい生き方を追求する新エネルギーマニア太陽王子の奮闘記
50kW太陽光発電所向けパネルメーカー訪問記第三弾として、新橋駅徒歩5分にあるパナソニックさんにてエナジー商品営業企画部のYさんにお話を伺って来ました。
独自技術のHITによってシリコン系トップクラスの変換効率を誇るパナソニックのパネル。その実力と現状はどうなっているのか。
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【パナソニックの太陽光パネルについて】
パナソニックの太陽電池開発が始まったのは1975年。5年後の1980年には電卓などに搭載する太陽電池の工業化に成功しています。
1994年には個人住宅用の太陽電池を販売。1997年にHITの開発に成功すると2004年には二色の浜工場(大阪)、2005年にはハンガリー工場、2008年には滋賀工場、2009年には三洋ソーラーオレゴンを設立。2012年にはマレーシア工場が稼働し、年間生産量は400MWとなっています。
今では結晶系が中心の松下電器の歴史にアモルファスシリコンが出てくるのは、2011年で完全子会社化した三洋電機の歴史が追加されているためです。
モジュールは家庭用と産業用とで別々の商品ラインナップを用意。2年前までは家庭用に対して産業用の需要は1/20程度でしたが昨年は家庭用と産業用の日が8対2,今年は7:3と徐々に産業用の需要も増えてきています。
パナソニックのパネルといえばHIT。HITとは特殊技術を使った単結晶太陽光パネルのことです。多結晶に比べてシミュレーションでは1.1倍、実発電量だとさらにその1.1倍ほどの発電量があるため20%増ほどの発電量実績が出ていますが価格は定価ベースで1.6倍ほど。長期的視点で考えればHITが有効になります。
また、業界トップクラスの発電効率があるため、狭い屋根でも比較的高い発電量を得ることができます。
パネルの種類としてはHITと多結晶の2種類。HITも多結晶も非常に人気があるため、産業用、家庭用共に今から発注してもHITは3ヶ月待ち、多結晶は年明けの納入になります。
【リチウムイオン蓄電システム】
パナソニックは太陽光パネルだけではなく、リチウムイオン電池を組み合わせた蓄電システムも提案しています。東日本大震災の際にはタンザニアに寄付される予定だったものが急遽、被災地に寄贈され大活躍。震災後も数箇所に導入され被災時の防災拠点づくりに貢献しています。
リチウムイオン電池の価格は15kWh で税抜き990万円、屋外用の箱などがついたタイプで1230万円。また、家庭用の1.6kWh、3.2kWhのものも用意されていて税抜き価格はそれぞれ160万円、132万円となっています。
どの規模の電池と太陽光パネルを組み合わせるかは、用途によって大きく違うため個々に相談してください。
FITの期間中であればあまり注目されない蓄電システムですが、震災で停電をしていた頃の事にあったらどれだけ心強かったことか。
【パナソニックの太陽光発電の未来】
HITの発売から17年を迎えたパナソニックの太陽電池。三洋電機のノウハウも吸収して劣化に対する検証も十分になされているため、大きな問題も特に出ていません。
パナソニックとしては中国をはじめとする世界各国のパネルメーカーのように極端な増産をする予定はありませんが、マレーシアに工場を作ったように増産をする必要が生じた時にも対応できるポテンシャルも備わっています。
太陽光発電事業もメガソーラーのブームは先が見えないものの、今後も中小規模の太陽光発電は伸びると予測しているため、蓄電池、空調、照明といった今ある商品の延長線上で太陽光発電事業も拡大していくそうで、パナソニック製のパネルを選んでおけばその際の連携もしやすくなるのだそうです。
50kW太陽光発電に力を入れていく可能性もあり、製品の信頼性からみても企業の事業方針としてもパナソニックのパネルを選択した時に間違いはないでしょう。
パネル選びの際には太陽光発電だけではなく、その先のHEMS、スマートグリッドまでを視野に入れた選択肢として是非検討してみてください。
文章では伝わりづらいかもしれませんが、同社の地下にあるショウルームをみて頂ければその未来が想像しやすくなるのかもしれません。

Yさん。ありがとうございました。
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