50kW太陽光発電所も含めて、パワコンを複数台運転するときは
単独運転防止機能というものが求められます。
これは複数台のパワコンから系統に電力が供給される際に
しっかりと交流の位相を合わせているかどうかを
チェックするためのもの。
同期のとれていない交流なんて送られてきたら
電力会社さんも困ってしまいますので
これは当然必要となってきます。
▼電圧位相跳躍検出と発電所の自動復帰
この単独運転防止の検出方式の一つに
電圧位相跳躍検出機能というものがあります。
方式についての詳細は省きますが、
この検出機能は電力系統に大きな出力変動が
合った際などに誤作動する可能性があります。
故障や事故ではないのにパワコンが
運転を止めてしまい、一時的に売電できなく
なってしまうのです。
そして一番の問題は、自動復帰が基本的に
認められていないこと。
位相跳躍検出をして停止したパワコンは
手動で復帰させる設定にするように
通常は電力会社から指示されます。
しかし、事故でもないのに頻繁にパワコンが
止まってしまったらオーナーとしては
たまらないですよね。
系統側の理由により、位相跳躍検出機能が誤動作して
パワコンが停止した地域では自動復帰設定が認められた
ケースもあるそうです。
同業の皆さまもオーナーの皆さまも系統連系協議の際には、
ぜひ頭の片隅に入れておいて下さい。