ソーラーシェアリングは作物にもいい
ソーラーシェアリングの規定の中で「周辺の農地と比較した際の収穫減が20%以内」
とあるので必ず減収するようなイメージを
持たれてしまうことも少なくありません。
しかし、農作物を含む植物は光が当たれば当たるほど
育つというわけではなく、光飽和点という境目があります。
光飽和点とは
光飽和点とはこれ以上光が強くても光合成速度が変わらない点のことを示します。
この光飽和点以上の光が植物に当たると
光はただ温度を上昇させるだけの存在となり
作物の生育を逆に阻害します。
この光飽和点が低い農作物は畑でも光を
フィルムなどで遮蔽して育てられます。
このフィルムの代わりに太陽光パネルを使えば
作物の生育も良くなり発電も出来て一石二鳥ですよね。
光合成の変換効率
植物の光合成のエネルギー変換効率は平均して約1%と言われています。変換効率が高いと言われているものでも5%程度だそうです。
太陽光発電だと15%ほど。かなり高いですよね。
以前、バイオエタノールが流行ったことがありましたが
変換効率5%だったとしても太陽光発電に比べると
かなり劣ると言えます。
やはり食物の価格コントロールをするだけの
存在だったのでしょう。
世界の死亡原因の第一位が未だに飢餓のままなのに
お金のために食料生産を調整するとは情けない。
まだまだ人間は進化が必要な生き物なのでしょうね。