ソーラーシェアリングと光飽和点



2013 07 21 12 17 47th

ソーラーシェアリングは作物にもいい

ソーラーシェアリングの規定の中で

「周辺の農地と比較した際の収穫減が20%以内」

とあるので必ず減収するようなイメージを
持たれてしまうことも少なくありません。

しかし、農作物を含む植物は光が当たれば当たるほど
育つというわけではなく、光飽和点という境目があります。


光飽和点とは

光飽和点とはこれ以上光が強くても光合成速度が
変わらない点のことを示します。

この光飽和点以上の光が植物に当たると
光はただ温度を上昇させるだけの存在となり
作物の生育を逆に阻害します。


この光飽和点が低い農作物は畑でも光を
フィルムなどで遮蔽して育てられます。

このフィルムの代わりに太陽光パネルを使えば
作物の生育も良くなり発電も出来て一石二鳥ですよね。


光合成の変換効率

植物の光合成のエネルギー変換効率は平均して約1%と言われています。
変換効率が高いと言われているものでも5%程度だそうです。
太陽光発電だと15%ほど。かなり高いですよね。

以前、バイオエタノールが流行ったことがありましたが
変換効率5%だったとしても太陽光発電に比べると
かなり劣ると言えます。

やはり食物の価格コントロールをするだけの
存在だったのでしょう。

世界の死亡原因の第一位が未だに飢餓のままなのに
お金のために食料生産を調整するとは情けない。
まだまだ人間は進化が必要な生き物なのでしょうね。

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