海外製パワコンを使った分譲について



2013 06 23 15 31 24th


読者の方から立て続けに長野県の分譲案件について質問を頂きました。


内容を確認すると、メンテナンスや保証を売りにしているのですが、パワコンが韓国製。実績がないわけではないので、悪くはないとは思いますが、よほど安くても私ならあの分譲は買いません。


海外の太陽光発電所の企画者に言わせると、私たち日本人の国内製への信頼は異常だといいます。日本人の内向きな思考の性なんて言われがちですが、グローバル化が進んでもやはり島国は島国。陸続きの隣国がないのですからある程度は仕方ないと思います。


私はパネルメーカーに関しては価格が安ければ海外製でもいいと思っています。国産より4割安いパネルで設計した発電所が4割減るに壊れるとは少し考えづらいですから。


しかし、パワコンであれば話は別です。5kW程度のものでも1台壊れた時のダメージは10%になりますし、そして一番怖いのはパワコンメーカーが倒産した時のメンテンナンス。パワコンの不具合は系統の不具合に直結する虞があるので、電力会社はパワコンの設定に関しては非常に厳しく監視しています。


海外製パワコンのリスク



「もし、海外製のパワコンが故障した際にそのメーカーが倒産していて、倒産後の引受先がなかったら」



最悪のパターンを想像すると


パワコンが故障


   ↓


メーカーが倒産しているので別メーカーの物を仕様


   ↓


倒産したメーカーと他社のパワコンとの複数台運転の試験結果を要求される


   ↓


データが揃わず連系拒否


という事態が想定されます。仮に連系拒否が嫌で電力会社に無断でパワコンを入れ替えて、系統に自己を起こしたら、電気事業法違反だけでなく莫大な損害賠償を請求されることに・・・。


また、近年の日韓関係だとカントリーリスクも気になるところ。ドイツならまだしも、韓国製パワコンを選ぶのはかなりリスキーな選択と言えるでしょう。私なら国産の半額程度でも検討の土俵に上がらない存在です。


後はご自身でご判断下さい。

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