先日、太陽光発電所の用地の調査に行くと、
日当たりもよく、遮蔽物もありません。
日照時間も非常に長く最高の土地だと思いましたが・・・
そこには問題がありました。
以前は農業用水用の溜め池だったとのこと。
同じ造成でも切土(土地を削ること)ならいいのですが、
盛土(土を盛ること)だと確実に地面が沈降します。
太陽光発電所向けの土地に必要なのは
引きぬきに対する強さと押しに対する強さの両方。
引き抜きに対する強度は杭を深めに打ったり、
杭を太いものにするなどして、比較的容易に稼げますが
押しに対する強さは設備を支えてくれる地盤である支持層まで
杭がとどかなければなりません。
骨材等で横筋を入れて、不動沈下を避ける方法もありますが
地盤の強度に差異がある場合は大きく傾いてしまう可能性もあります。
しかし、今後はそのあたりを覚悟の上で手を出さなければ
いけないケースも生じてくるのかもしれません。
そんな時は必ず開発前の状態の写真を手に入れて下さい。
もしそれが手にはいらないような時は、売り手に何かしらの
後ろめたい事情がある可能性が高いと思われますので
十分ご注意下さい。