50kW低圧太陽光発電所向けパネルとEL検査



2013 11 12 16 42 35th


中国に行く前に、太陽光パネルの検査機器等を

作っているアイテスさんの見学会&勉強会に行って来ました。


写真はEL検査を実施しているところ。

ELとはエレクトロルミネッセンスの略で、

光を受けて電気を発生させる太陽光パネルに対し

逆に電力を供給して光らせる事をいいます。


発生する光は可視光ではありませんが、

特殊なカメラを使うことによりこのように映像として

発光を確認することが出来るため、

パネルメーカー各社で抜き取り検査や全量検査において

利用されています。


写真の中で発光しなかったくらい場所は

発電能力がない事を表します。

写真のパネルは定格出力から比べて

10%ほど低下しているそうです。


この検査をセル段階、

バックシートで封止する前のモジュール段階、

製品段階の3段階で検査する丁寧なメーカーもあれば

最終製品でしかしないメーカーもあったり、

酷い所になると一切しないメーカーもあるそうです。


オートメーション化されたLE検査装置であれば

パネル1枚の検査に30秒ほどかかるのみだそうなので

全量やるのが当然だと思うのですがそうではないんですね。


私は欠陥を予め発見しておくのではなく、

安くパネルを供給して壊れたら取り替える事で

対応するという考え方は日本人としての価値観からか

どうも馴染めません


ただ、iPhoneのように壊れたら直すのではなく

交換で対応するのも考え方としてはありなのでしょうね。

その分メンテナンスをしっかりやる必要があることでしょう。


今後は20年間で考えた時に安いパネルを採用して

メンテナンスコストを掛けてマメにチェックして

壊れたら替えるのか、

それとも品質の良いパネルを使用して

大まかなチェックさえすればいい状態にしておくかの

2択で考えてみたら面白いのかとも思い始めました。


中国に行く前に非常に良い体験が出来ました。

アイテス様、ありがとうございました。

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