先日、太陽光発電ムラ仲間のIさんから情報をいただき、国産の架台メーカーである日栄インテックさんの千葉工場に行ってきました。円安が進む中、国産の架台を検討したいと思っていた最高のタイミングでお誘い頂きました。日栄インテックさんの工場は私の地元の新潟県田上町にもあるのもあって、以前から非常に興味は持っていました。
最寄り駅の印旛日本医大駅からの風景。よく見ると全ての家庭の屋根に太陽光パネルが設置されています。
結婚式のようなウェルカムボードまでご用意頂きました。恐縮です。
同社は特殊金具の製造から大きくなった会社で、太陽光発電も屋根を中心に部材を製造・販売しています。野点用の架台も一部中国で生産もしていますが、ほぼ国内生産だそうです。
こちらは駐車場用の架台。かなり構造がしっかりしています。ソーラーシェアリングの架台もすぐに作れそうですね。
こちらは初期のベーシックな架台。横材で支えるタイプだったため少々重くて施工性が悪かったとか。
こちらが上記の改良型の架台。施工性がだいぶ良くなりましたがまだ改善の余地がありました。
こちらは現状の架台。非常に施工がシンプルになったそうです。一部の架台メーカーのものよりがっしりしているのは、風圧ではなく積雪対策だとか。この辺りの心遣いが保険金額に影響してくるといいですね。
こちらはハイブリッド架台。このままだとよくわかりませんが、ベース部分がスチール、レール部分がアルミとなっていてスチールの安さ、強さとアルミの施工性の良さを両立させています。異種金属接触腐食が気になりましたが、スチールとアルミの電位差では腐食が進まない厚みの保護膜が形成されているそうです。
こちらは工場です。私が今まで見た架台工場の中で一番稼働率が高かったです。製品が太陽光だけではなく、多岐にわたるためなのでしょう。
このロール状の部材、ディスクのように見えますが違います。
このような形でセットされ
穴あけの加工を行っていきます。
その後はこのようなたくさんのローラーを通されることで
あ、曲がってきた。
形を整えつつ曲がり幅はどんどん大きくなり
Cの形になりました。
これを切断して
見慣れたC鋼の完成です。やはり精度も高く施工が楽そうでした。
こちらでは太陽光発電所向けの架台だけではなく、様々な金属部材を作っているそうです。写真のよく見るタワー型駐車場のベースも関東でNo1だとか。
こちらはマンションの駐車場でよく見ますね。
こちらで耐久性の試験をしていました。
この250kWのパワコン2台で同条件の250kW分の国産、中国産のパネルの比較試験をしているそうです。今のところ国産の方が3%ほど発電量が高いとか。
この後、ソーラーシェアリング用の架台で情報交換をさせて頂いて見学は終了。円安が進む中、ソーラーシェアリングをやるには国産架台メーカーさんの協力が不可欠です。これからもよろしくお願いいたします。
ご案内頂いたT様、K様、ありがとうございました。