小型風力発電業界に激震が走っています。調達価格算定委員会が小型風力の55円枠をなくし、大型と同じ21円に統合するとの意見が出たためです。
https://goo.gl/RDXa8K
以下、リンク先より転載です。
前々回の委員会における事業者ヒアリングにおいては、小型風力発電の将来的なFIT制度からの自立化
可能性について、複数の委員からご指摘があった。また、小型風力発電については、昨年度の委員会
において、「設置期間が短い上、まだ得られているデータも少なく、コスト動向を注視すべきことか
ら、予め3年間の調達価格を定めないこととした。今後データ収集を進め、来年度以降、調達価格の
見直しについて議論を深めるべき」とされた。
こうした中、2017年3月末時点で既に6,400件(12万kW)と多くの件数の認定があり、2017年9
月末時点で339件(5,400kW)が導入されていることから、既にFIT制度からの自立化可能性を判断
するのに必要なデータが集まっていると考えられるのではないか。
したがって、小型風力発電のFIT制度からの自立化可能性と制度上の取扱いについて、次頁のとおり整
理することとしてはどうか
以上転載終わり。もっともらしい意見のように見えますが、業界の状況があまり伝わっていないのでしょう。かなり大きな問題点があります。
風力発電業界と太陽光発電業界の違いが理解されていない
2012年7月1日に日本のFITがスタートし、確かに太陽光も風力も法的には同じように全量買取制度がスタートしました。
しかし、家庭用の余剰買取制度があった太陽光に比べ、小型風力は離島等の特殊用途以外では需要がなく、太陽光発電におけるJET認証であるNK認証を受けていた風車は1機種のみ。それも0.59kWという全量買取制度には全く向いていないもののみです。
JET認証を受けている太陽光パネル一覧
http://www.jet.or.jp/common/data/products/solar/JETPVm_list.pdf
NK認証を受けている風車一覧
http://www.classnk.or.jp/hp/pdf/authentication/windmill_attestation/ja/re_071_03.pdf