市民太陽光発電所を見に行こう。飯館電力見学会に行ってきました



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市民発電所として有名な飯館電力の見学会に行ってきました。今回はPVプランナー協会の主催です。


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まずはソーラーシェアリングを見学。こちらでは牧草を育てているそうです。牧草って足首くらいの高さだと思っていたのですが、1mほどに伸びるんだとか。


一度は牛を直接パネルの下で飼うことも考えたそうですが、300kg以上の巨体が架台にぶつかると危険なので牧草は収穫してから牛に食べさせるのだそうです。


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続いて向かったのはこちらの現場。放射性物質が含まれた1000リットルのフレコンバッグがこのシートの下に並んでいます。


こちらは放射線汚染土の仮仮置き場です。仮置き場に持っていく前のさらに仮の置き場なのだとか。2年の約束で借りたのに既に7年が経ち、撤去の目処もたっていません。もちろんここは農地です。どんな特例を出しているのでしょうか。


こちらの汚染土を処理も出来ず保管すれば1000㎡あたり年間17万円の費用がかかるため、環境省は基準を下げて全国に汚染土をばら撒こうとしています。


先日、伊勢神宮に行った後だから余計に情けなく思いました。これが自然を敬い、共生してきた日本人が作っている風景なのかと。


帳簿の帳尻を合わせるためだけに、日本人は人間からエコノミックアニマルへと退化を加速化させています。


札束が積まれた毒物だらけのゴミ屋敷に住んで何が楽しいのでしょうか。各々が生まれた時から持つセンサーの機能を取り戻し、自分の物差しで幸せを考えないと人類は本当に滅びてしまうと思います。


ちなみにフレコンバックの山の外側は放射線を防ぐためただの砂袋が積まれているそうです。また、フレコンバック置き場の地面にも5センチほど砂をしいているので砂を取るため近隣の山が一つなくなったとか。


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こちらは飯館電力の小林社長が運営されている牛舎。震災前に250件あった畜産農家はもう6件しかないそうです。


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確かにこの牛がソーラーシェアリングの下で動いていたらちょっと怖いですね。やはり非実位が良いのかなぁと。


震災後、小林社長は牛を蔵王に移して育てましたが、そこでも金賞を受賞された牛の育成名人だそうです。放射線量の隠蔽が風評被害の収束をかえって妨げていますが、このように頑張る方のためにも情報公開を徹底し、頑張った方が報われる形にしてほしいものです。


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続いて飯館電力の近藤専務の講演を拝聴しました。飯館電力は原発事故により1/10になってしまった飯舘村に産業を創造を作るために企画されました。


その際に20町歩の米農家、畜産畜産を営んでいた小林社長に白羽の矢が立ったそうです。太陽光発電が地方に出来ても資本が地域外ではお金が地元に落ちないので、村民43名から計3250万円の出資を受けて運営されています。


ソーラーシェアリングを含め合計24基が稼働中。最近は金融機関からの信用も増してフルローンで発電所を設置できるようにもなってきたそうです。


続きはこちら!! 太陽光発電ムラびと日記で

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