電力会社からの要請をそのまま受けるだけだと損をする SVRの位置



$太陽光発電所投資実行中!地球にも自分の懐にも優しい生き方を開拓する新エネルギーマニアの諸国漫遊記
自宅の近所まで国道が伸びて来る日が迫るに連れて、その周辺が急に整備され始めました。恐らく工場を誘致するのでしょう。負荷変動に備えてかSVRが追加されていました。
▼PASとSVR
写真の上の方に付いているのはPAS(柱上開閉器 Pole mounted Air Switch)です。何か事故があった時には事故があった地域をここで切り離し、系統の安全を守ります。台風や雷で停電になった時に隣まで電気が来ているのに、道路を挟んで反対側は電気が止まっていたりしますよね。あの時の境目はこのPASの箇所になります。
そして写真の真ん中の大きな箱のようなものがSVR(Step Voltage Regulatorです。主に変電所から離れた場所における高圧線の電圧降下を防ぐために使用されます。これは遠隔操作が出来るためある程度電力の需給に合わせて電圧を調整できるのでスマートグリッドでの活躍も期待されています。
50kW太陽光発電所の密集地帯近くで使ってくれたらかなり安心できるのですが、降下なものですのでそう簡単にはつけてもらえそうもありませんね。
▼メガソーラーとSVR
メガソーラーでも変電所から遠い所で行われる発電所計画においてアクセス検討の結果、電圧変動に対応するためSVRを付けるよう要請されることがあります。しかし安いものではないので気軽に要請に応じてしまうと高圧連系レベルのメガソーラーではかなり収支に影響します。
そんな時はまず、近隣にSVRがないか現地をチェックしてみましょう。例えば変電所からみて発電所より下流にSVRがあればそれをこれから設置する太陽光発電所の蒸溜まで移動してしまえばOKです。状況にもよりますが数百メートルくらいなら大抵は電力会社もOKしてくれます。
▼未来への妄想
余談ですがこのSVRを見ると石巻の海岸付近の風景を思い出します。津波でズタズタになった電力網を少しでも早く復旧させようとかなり遠くの変電所からSVRを何個も使って港町まで電力を供給していました。
もし、太陽光発電を中心としたエネルギー自給システムが安価で作ることができたら、普及ももっと急ピッチで進んだことでしょうし、空気の良い山奥にいきなり小さな町を作ることも可能になるんだろうなぁと妄想しながらその様子を眺めていました。
各地でPM2.5が基準値を越え始めているようです。中国の大気汚染はひどい状況らしいですが、日本も通ってきた道ですよね。
私が幼い頃から考えてもいつの間にか工場の排気が綺麗になり、光化学スモッグの発生頻度もかなり減少しました。車の黒い排気ガスを見かけることもほとんどなくなり、あの頃から比べると夢の様な環境が出来つつあります。
次は電気自動車か水素自動車の時代が来ることでしょう。その時に地域でエネルギーが自給できる体制が出来ていたらどんなに楽しいか。その時が来たら私はサハラ砂漠の真ん中に町を作ってみたいです。

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