21歳の君へ
今は酒浸りの学生生活を楽しみながらも、就職活動を始めた友人たちの動きが気になっている頃でしょう。そう言えばNBAが見たいがためにLA短期留学を終えた頃ですね。
当初はバスケと英語習得が目当てだったとは言え、貧富の差が極端に現れる自由度の高いアメリカ社会に触れ、価値観がまるで変わった今は大学院進学にすら悩んでいるはず。でも学生時代に起業ができないならそのまま大学院に進学する事をお勧めします。
全国的に見ればレベルは低いものの、君の通う大学を卒業すればその地域で働く限り東大卒よりよっぽど役に立ちます。特に院卒ではなおさらです。就職して何かが出来ないときは
「院卒のくせに」
と2割増しで罵られますが、結果を出した時には
「やはり元が違うな」
と努力の量が多かろうと少なかろうと勝手に持ち上げてもらえます。
もちろん社会に出れば学歴など関係なく結果を出せば、報酬も社会的信用も勝手に高まっていきます。しかし、その結果を出す機会を与えてもらえる可能性は学歴があったほうがずっと高い事は覚えておいてください。
▼若くから起業するメリットとデメリット
選択肢がたくさんある若いうちに起業をすると急に信用されやすくなります。
自分から見ればたかだか名刺が変わっただけですが、相手から、特に雇われの身の人からすれば、度胸と行動力がある人物だと勝手に評価され、応援してもらえます。
すると結果を出す機会にも恵まれるので結果を出す可能性も高まります。そのほとんどは失敗しますが、重要なのは結果を出す機会を得ることではなく、結果を出すための経験を人より早く積めることです。
とにかく独立起業を成功させたい、失敗したくないと思うのなら、ある程度の年齢まで起業を意識しながら様々な経験と資金を蓄えた後で起業することです。一般に40歳で独立するのが一番いいと言われています。経験と体力のバランスがいい年齢なのでしょう。
▼副業起業のススメ
仕事をしながらでも何か収益を得られるモデルを考えたり、見つけたりしたなら必ず深く検討し、リスクよりリターンのほうが大きいと思えるならば必ず実行してみてください。どんな年齢でも大事なのはお金よりもノウハウを蓄えること。
前者は蓄えたとしても盗まれるかもしれないしインフレで紙くずになる可能性もありますが、後者は少なくとも君が生きているうちに価値が激減する可能性はほとんどありません。仮に失敗したとしても大怪我をしないようにしておけば普通のサラリーマンを続ければいいだけです。
サラリーマンとしての君が、どんなに頑張って仕事をしたとしても会社がそれに報いてくれる可能性は非常に低く、それどころか経営陣の判断ミスにより減給されたり、ひどい時は人員整理にあったり会社そのものが無くなる可能性もこれからは十分に考えられます。
「自分のやるべきことを一生懸命頑張るだけ」
という考えは聞こえがよく、最善の努力をしているように見えますが、現代においては現実から逃げているだけと言っても過言ではありません。
人は立場が上の者から命じられたとおりに生きる事を好まないと思われがちですが、実際はある程度は人の言うとおり行動することに心地よさを感じます。
人の言いなりになって精神的に低いレベルで安定した人生を送るのももちろん選択肢の一つですが、変化の激しい現代のおいては非常に危険な選択であると思います。
そして君がそれを好まないことは私が一番良く知っています。
安心して打ち込むべき対象を見つけるためにも、なるべく早い段階で副業を始め、経験を積みながら財布を増やす努力をしてください。
これからの君のために
そして9年後に授かる事になる
かけがえのない宝物のために