燃えるゴミ、燃えないゴミの表記はそろそろやめたほうがいい



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燃えるゴミ、燃えないごみ。
日常でよく見かける光景です。
紙ゴミは燃えるゴミで、プラスチックは燃えないごみ。
でも実際は紙もプラスチックも燃えますよね。
普通に可燃ごみ、不燃ごみとすればいいのに
いつからこのような表記になったのでしょうか。
▼燃えないごみと環境ホルモン
今の若い方だとあまり馴染みがない言葉かもしれませんが、
1990年代には環境ホルモンやダイオキシンといった言葉が
頻繁に報道されていました。
環境ホルモンというのは人間のホルモン分泌に悪影響を
与える可能性のある物質の総称でダイオキシンも
環境ホルモンの一種です。
ダイオキシンはゴミの焼却処分時に塩素を含んだ
ビニールごみが燃えることによって発生したため
各自治体は分別してなるべく燃やさないようにしました。
この頃に燃えないごみという表記が出始めましたと思われます。
実際にはビニールですから100度以下で燃え始めますし、
現代の技術ではダイオキシンを出さないように燃焼させる方法
(800度以上での連続燃焼など)も確立されているので
分別されたプラスチックゴミも結局は燃やされています。
▼どうせ全部燃やすのになぜ分別するのか
ゴミを燃やす焼却場では燃えるゴミ、燃えないごみ(プラスチック)
ペットボトルの三種類にゴミが別れて運ばれます。
この3つのゴミを燃焼温度別に分けると
燃えるゴミ<燃えないごみ<ペットボトル
の順番になります。もともとプラスチックるは石油なので
燃えやすいですし、燃えるゴミは生ゴミや液体などが
入りやすいので燃えづらくなります。
焼却場ではこの三種類のゴミの投入量を調節して
適度な温度で燃やし続けることが重要となります。
温度が低すぎればダイオキシン等の有害物質が
発生しやすくなりますし、高すぎると焼却場の
炉が痛み、炉の寿命が短くなってしまいます。
このように三種に分別して温度コントロールが
しやすいように工夫されているのですが・・・
▼「燃えないごみ」はもうやめよう
この表記の危険性に気づいたのはつい最近です。
ある日、5歳になる我が子が、火の付いている
ガスコンロの近くにコンビニの買い物袋を置きました。
「火がつくと危ないからもっと遠くにおきなさい」
と言うと・・・もうわかりますよね。
「だってこれ、燃えないでしょ?」
マクドナルドでビニール袋を燃えないごみに入れたことを
しっかりと覚えていたようです。
子供にとって日常にある矛盾って危険ですね。
一刻も早くこの表記をやめて欲しいと思います。
ちなみに私の母校の大学では
「燃やすゴミ」「燃やさないごみ」の表記でした。
当時の某市市内では他にこの表記をしているところは皆無。
理屈っぽい教授か学性がいるのかなぁと苦笑いしたものですが
私の考えは浅はかだったなぁと今になって反省しています。

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