導体と絶縁体と半導体
太陽光パネルがなぜ電力を発生させるのか。前回の記事で発電とは電子の流れを作ることだと
説明をさせて頂きました。
ではなぜ太陽光によって電子の流れができるのか。
これを理解するためには導体と絶縁体と半導体の
違いについてイメージをしておくことが必要となります。
電気を通さない物質は存在しない
導体、半導体、絶縁体をものすごく単純に分類すると- 導体
電流が流れるもの⇒金属など - 絶縁体
電流が流れないもの⇒ゴムなど - 半導体
導体と半導体の中間的な存在⇒シリコンなど
しかし、電流というのは電子の流れなので
どんな物質でも極端に高い電圧をかければ
全く電子が流れないことはありません。
大雑把に言うと
- 導体は半導体の100億倍、電流が流れやすい
- 半導体は絶縁体の100億倍、電流が流れやすい
当然、導体は絶縁体と比較すると
100,000,000,000,000,000,000倍(1垓倍)
電流が流れやすいということになります。
これは無駄な比較なので忘れて下さい(笑)
中途半端な存在である半導体の役割
電流を流すのか流さないのか、中途半端な存在の半導体ですがその中途半端さが非常に役に立ちます。
電圧によって電流が流れたり、流れなかったりするということは
電圧によって電流の流れをコントロールできることになります。
この性質を上手く利用して作られているのが半導体回路。
5Vの電圧のオンオフをすることにより
人類は様々な機器の制御を超高速で行うことが
出来るようになりました。
半導体と言えば代表的なのはもちろんシリコン(Si)。
単結晶、多結晶および薄膜の太陽電池に使われています。
このシリコンは地表で2番めに多い元素なので
資源がほぼ無尽蔵にあるというのがありがたいところ。
石や砂の成分のほとんどはシリコンで出来ています。
余談ですがゴムやオイル、樹脂や豊胸手術で使われる
物質もシリコンと呼ばれますがあちらは正式名称はシリコーン。
シリコンと酸素が連鎖的に結びついた構造をしているので
基本的には絶縁体となります。