2ヶ月で原発一基分の出力を持つ発電所を作る方法



あぜ道に太陽光パネル

止まらない太陽光発電の勢い

50kWを含む産業用太陽光発電所の
勢いが止まりません。

URLは資源エネルギー庁発表の資料です。
この二ヶ月で出力で見れば原発1基分以上の
太陽光発電が導入された計算になります。
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/dl/setsubi/201305setsubi.pdf

もちろん通常の稼働率から考えれば1対8くらいで
考えるべき数値ですが、社会的要因で原発の稼働率は現在3%。
太陽光発電の稼働率が10%としても太陽光のほうが3倍優位です。
また基本的にピーク電力に発電量が追従するので
少なくとも1対1くらいでは換算してもいいのかもしれません。

これは5月までのデータなのでFITの優遇期間はあと2年2ヶ月。
このペースで行くとあと原発11基分の太陽光発電所が出来る計算に。

 

短期間でこれだけのインフラを整備するのは
原発ではまず不可能です。

意外と注目されませんが、この導入までの早さも
太陽光発電のいいところですよね。
インセンティブさえ与えれば民間の資本で
インフラ整備がすすむわけですから。

 

オフピークは元々電気は足りていますし、
今後必要になってくるのはやはり蓄電池ですね。
短期の蓄電、放出により系統を安定させるための
ものなのでさほど大規模なものは必要ないはず。

日本の電力の将来を真剣に考えるのであれば
再来年度辺りからは買取価格を上げてでも
発電規模に応じた蓄電池の導入を
義務付けるべきだと思います。

 

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2 Comments

  1. 松岡 said:

    蓄電池のランニングコストは、発電コストと比べてはるかに高いのが現状です。余剰電力は、ためるより、捨てた方が合理的だと思われます。それよりも、送電線を増強させて、需給のバランスを取った方が、低コストな解決策ではないでしょうか。

    • 太陽王子 said:

      確かに現状だけを見るとそうですよね。
      捨てるという選択もありだと思います。

      ただ、FITによって日本が世界的にイニシアチブを握れる技術を
      育てると考えればツリー型からグリッド型への脱却と共に
      蓄電池や周辺技術を短期的にかつ強引に育てなければ
      他国のように失敗と捉えられてしまうと危惧しています。

      また、現状では蓄電池の設置は貯めるというより電力の浄化という
      意味合いも大きくなるそうです。電子回路におけるコンデンサの役割ですね。

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