昨日の記事でエネルギーハーベスティングについて書きましたが、私の親類に実践者がいました。私の叔母です。それも10年前から無意識に。考え方として面白い事例なので紹介させて頂きます。
▼家具の配置を替えるだけでのエネルギーハーベスティング
叔母の寝室にある机を借りて仕事をしていて、ふと気づきました。
「暖房をつけたおぼえはないのに妙に暖かいなぁ」
叔母がエアコンかヒーターをがつけっぱなしにしていたのかと思い、部屋を見回してみましたがやはり何もついていません。しかし何か機械が動いている音がします。
暖かさの原因ははこの冷蔵庫でした。
結構な容量があるため、コンプレッサーからの発熱も大きくなっていたようです。冷蔵庫は基本的にはエアコンと一緒で熱を移動させて冷気を作っています。
エアコンでは暖房にすると室内に暖気が、室外機からは冷気が出て行きます。冷房だと逆になるため、ヒートアイランド現象の原因となりますね。冷蔵庫も基本的にエアコンの冷房と同じ。庫内を冷やし外を暖める効果があります。
つまり冷蔵庫がエアコンの暖房と同じ役割をしていたわけです。
皆さんも是非お試しください!と言いたいところですが、あまり寝室に大型冷蔵庫を持ってくる方はいませんね(^_^;)
でも考えてみれば屋内で冷蔵庫を使いながら冷房を使うのって非常に馬鹿馬鹿しいですよね。家庭におけるエネルギー消費の3~4割は熱エネルギーです。家電ごとではなく、熱源(冷熱、温熱)ごとに供給源を分けたシステムが構築されるといいなぁ。