2014年12月1日から14日までの期間、南米ペルーの首都リマにおいて開催されていたCOP20・COP/ MOP10（国連気候変動枠組条約締約国会議第20回会合・京都議定書締約国会議第10回会合）。各国の要人を前に登壇されたノーベル平和賞を受賞者、アル・ゴア米元副大統領の基調演説の動画をご案内します。その中から太陽光発電に関する部分を拙訳しました。太陽光発電の世界的な普及、米中の気候変動対策共同声明などについてファクトベース（事実ベース）で主張されていらっしゃいます。
ゴア米元副大統領。「情報スーパーハイウェイ構想」を掲げ、米国全土に光ファイバーの通信ケーブルを張り巡らし、双方向の超高速情報網を構築しました。環境啓蒙活動によるノーベル平和賞の受賞が有名ですが、後にGoogleのシニアアドバイザーやAppleの取締役にも就任しています。(Photo SOURCE: COP20. “Al Gore tiene altas expectativas sobre el resultado de la COP20 de Lima.” 11-12-2014. http://www.cop20.pe/en/17456/al-gore-tiene-altas-expectativas-sobre-el-resultado-de-la-cop20-de-lima/)
（0:04:14〜0:05:03の部分）
「世界中の技術開発者が発見した方法により、太陽光電気のコストをグリッドパリティと同等またはそれ以下にまで引き下げることができる国が、すでに世界に79カ国もある。さらに６年以内には、世界の８０％以上の人々が、太陽光発電がその他の電源と同等またはそれ以下に安い地域に住む。エネルギー効率への投資利益は劇的に大きくなる。風力エネルギー、持続可能な農業、私たちには変えるための手段がある。したがって、「私たちは変われるか？」という二つ目の質問の答えは明らかに「イエス」だ。それこそが中国と米国が前進するための道筋作りに揃って参加した理由の一つだ。」
ちなみに米中の気候変動対策共同声明につきましては、これは世界で第一、二位のCO2排出国である両国が協力して気候変動問題へ取り組む意向を公にしたのですから、海外メディアからは大変な驚きと歓迎をもって報じられています（米メディア*の多くは”驚きの合意”や”歴史的合意”と第一報を報じました）。2015年（COP21/CMP11）国連気候変動パリ会議を見据えてのことです。
再エネに関しましては、オバマ大統領と胡錦濤前国家主席が2009年に設立したシンクタンクUS–China Clean Energy Research Center (CERC)（米中クリーンエネルギー研究センター）を通して、再エネ技術研究への基金規模を拡大するとのことです（以下はホワイトハウスの公式発表）。
The White House. “U.S.-China Joint Announcement on Climate Change.” http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2014/11/11/us-china-joint-announcement-climate-change. November 11, 2014.
世界は間違いなく
太陽光発電を中心に動き始めています。
*MOTHER JONES. “BREAKING: The US and China Just Announced a Huge Deal on Climate—and It’s a Game Changer.” Nov. 11, 2014.
http://www.motherjones.com/environment/2014/11/obama-just-announced-historic-climate-deal-china
CBSニュース
CBS. “Obama: U.S.-China climate change accord “historic”.” http://www.cbsnews.com/news/u-s-china-announce-climate-change-agreement/. November 11, 2014.
ニューヨークタイムズ紙
The New York Times. “U.S. and China Reach Climate Accord After Months of Talks
By MARK LANDLER.” NOV. 11, 2014. http://www.nytimes.com/2014/11/12/world/asia/china-us-xi-obama-apec.html?_r=0
