今日は東京、大阪でメガソーラー業者さんと打ち合わせでした。メガソーラーの販売は新聞記事だけを見ると非常に簡単なように見えますが、そう簡単にはいきません。作るまでが落とし穴だらけですし、作っても横のつながりがないと売れませ…
太陽光発電投資のリスクとしてよく挙げられるものは
・ 天候不順
・ 災害
・ 機器の故障
の3点となっています。もちろん他にもリスクはありますが、あまり細かいリスクを数えてもキリがないですよね。例えば外で道を歩くリスクも交通事故から隕石の飛来まで数えきれないほどのリスクがありますよね。以下、
【天候不順について】
日本における太陽光発電所のシミュレーションにおいてはNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のデータが使われていますが、こちらは過去約30年分のデータの平均をとったもの。もちろん天気が良い年もありますし、悪い年もあります。
長期的に見ればシミュレーションに近い形の収益を得られるようにはなるはずですが、基本的に天候による太陽光発電所の発電量の差は年ごとにシミュレーションの±20%以内と言われています。キャッシュフローがマイナスとならないよう、なるべく余裕のある事業計画を立ててください。
【災害について】
太陽光発電所の4大災害は落雷、火事、盗難、イタズラとなります。
落雷を避けるのは難しいですが、雷が直撃しても全損する事は非常に稀で、数枚から数十枚のパネル破損および1,2台のパワコンの故障というケースが多いです。
火事については野立ての太陽光発電所の場合、パネルよりもパワコンが故障により燃えて全損するケースがほとんどです。ただし屋根における太陽光発電の場合は、パネルの故障により屋根に火が付き、全焼する事もありますので家庭用の太陽光発電パネル選びは特にご注意ください。
盗難に関しては工事中に部材を盗まれるケースがほとんどです。人気のないところほど盗難の確率は高くなります。特に汎用性のきくケーブルは盗まれやすいため、施工の際は出来ればフェンスを先に取り付けた方が良いとされています。自身で部材を調達して、施工だけ業者に任せるような際には盗難に遭っても業者に責任はありませんので対策が必要です。
イタズラに関しては人間が行うケースよりも動物、特にカラスが石やゴルフボールをパネルに落としてパネルを割るケースがほとんど。ゴルフ場の近くや森が近く石が多い土地などではカラス対策が必要になるかもしれません。
いずれのケースにも対応する保険がありますが、まだ太陽光発電は本格的に始まったばかりであり、保険料は大きく増減する可能性があります。保険を過度に信頼せず、なるべくリスクが少ない発電所を作ることが重要です。
また、津波や地震、水害などが生じた際のリスクも念頭に入れて物件を選ぶようにしてください。
【機器の故障について】
機器の故障ついては主にパネル、パワコン、架台において考慮する必要があります。
太陽光パネルは製品保証10年、性能保証25年と各社が宣伝をしていますが、実際の保証内容はパネルメーカーによって大きく違います。特に大々的に広告宣伝費をかけて保証をうたっても、実際に故障が見つかった時は横柄な態度で交換に応じないメーカーも有ります。たとえ交換に応じてくれたとしても施工費用は別となるため、保証よりも基本的には壊れないメーカーのものを選ぶのがいいでしょう。
パワコンについてはよく、10年間で全交換をする事業計画をたてている方がいますが、メーカー側で想定している交換が必要となる故障率は20年で10〜20%程度です。特に初期におけるソフトウェアのトラブルが多く見られていますので、まずはしっかりとしたモニタリングを行いなるべく早くトラブルを発見する事が重要です。
架台についてはしっかりと耐風圧が計算されているものを使用するだけでなく、地盤の強度や腐食に対する耐性についてもしっかりと確認をしてください。海岸に近い塩害地域で何の対策もしない架台を設置すると後に非常に痛い目に遭います。
▼リスク・デメリットについての記事をブログにて随時更新しています。記事は下記よりご覧ください。
太陽光パネルランキングは信じてはいけない ニセ科学の見分け方
展示会等で太陽光パネルメーカーに行くと性能試験のデータを見せられて 「当社は世界で◯番目の品質を誇っています」 だとか 「このように世界中で当社の品質は証明されています」 という売り込みをされる事があります。面倒なので特…
全世界の太陽光パネルの初期不良率は10%
太陽光パネルの初期不良率について、ヨーロッパソーラーイノベーションの土肥社長(写真左)が連載中の環境ビジネスで言及しています。 http://www.kankyo-business.jp/column/008610.ph…
怪情報に注意!太陽光発電所の日射量ブレとキャッシュフロー
(画像はtenki.jpより転載) 日本気象協会が運営するtenki.jpによると2014年8月は西日本を中心に記録的な日照で8月1日から30日までの日照時間は、九州北部や中国、四国で平年の30~40%程度だったそうです…
メンテナンスツアー2 Aさんの発電所をチェックしてきました
ピッピさんの発電所のチェックが終わッタ後、その足でAさんの発電所のチェックに行きました。写真は川幅日本一の荒川。川幅2500mって看板に偽りありすぎです(笑) ちなみにこちらは新潟県の阿賀野川。さっきの写真とぜひ見比べて…
大手パネルメーカーの経営難
昨日から名古屋でセミナーを受けています。この3日間はひたすらセミナー受講。皆さん太陽光発電所を作るまではしっかりと勉強をするのですが、投資家も施工業者もどうもメンテナンスの方の関心はイマイチのようです。 FITが開始され…
50kW低圧太陽光発電所のパネルのトラブル事例が増えています。
申請業務がほぼひと段落して新規事業に進もうとした所で、太陽光発電ムラ仲間の皆さんから発電所のトラブルについての相談が急に増えてきました。 これも皆さんが知識をつけた証拠ですね。それぞれ出力にして3%に見たないような件なの…
50kW低圧太陽光発電所のPID現象の一時的な回避方法
Mさんの発電所の2箇所のストリングがおかしいとの連絡をいただき、メンテナンス道具を持って大阪の現場まで行ってきました。 ほとんどのストリングが11直列か10直列なので電圧は晴天時で330〜360V程度なのですが、同じ10…
太陽光発電分譲案件の売電収入予測のごまかしを見破る方法
分譲の購入を検討していたMさんからご質問を頂きました。 野立ての業者が出してくるシミュレーションが怪しいと。 よく見てみると36円案件で茨城の物件が年間300万円ほど 発電しています。確かに異常です。 「数値は予測値です…
50kW低圧太陽光発電所のトラブル例 原因不明のパネル変色 続報
先日お伝えさせて頂いた http://goo.gl/o9Syxg 原因不明の変色の理由がわかりました。 どうやらやはりスネイルトレイルのようです。 太陽光発電ムラ仲間のKさんが専門家に 問い合わせてくださった所、以下の様…